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ブログ 2016年4月

ペットの救護ガイドライン

まずは、今回の九州地方の地震で被害に合われた方々に、お見舞い申し上げます。
余震が続き、まだまだ安心できないということで、まずは地震が早く落ち着いてくれることを願うばかりです。

さて、昨年の豪雨の時に載せた内容ですが、その時はFacebook上のみだったので、もう一度HP上に掲載しようと思います。

皆さん気になるであろう、災害時のペット同伴避難についてです。

実は環境省では、基本的にペット同伴の避難を推奨しています。これは、【動物愛護】の点からだけではなく、逃げ出してしまった動物による野生化や無秩序な繁殖 を防ぐといった点や、動物の死骸の放置による環境衛生への懸念といった【住民の安全】【公衆衛生】の点からも、同伴避難が望ましいと考えられるからです。

環境省のホームページに災害時のペット救護に関するガイドラインが掲載されています。
https://www.env.go.jp/…/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html

ただし、避難先では動物が苦手な人やアレルギーを持った人など、必ずしも笑顔で迎えられるとは限りません。
少しでも避難先でのトラブルを回避するために、しつけやワクチンの接種、各種寄生虫の駆虫・予防など、日頃の備えはしっかりとしておくのが、飼い主の責任ではないでしょうか。

hinan.png


輸血と人工血液

先日、こんなニュースを目にしました。

「減り続ける献血可能人口、『足りない血液』を補う人工血液の研究進む」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000008-wordleaf-sctch

動物でも輸血をすることが少なからずあります。
大けがの出血多量で、というよりは、腫瘍の破裂による大量出血だったり、血液中の細胞が壊れてしまう病気だったり、血液が作られなくなってしまう病気などが多いですね。

動物には血液バンクが存在しないので、その都度ドナーを募ったり、スタッフの家の子に緊急出動してもらったりします。緊急時に血液を分けて頂くドナー登録もお願いしています
ですが、やはりいつでも十分量の血液が確保できるわけではなく、供血動物側にも多少負担がかかるためにもどかしい思いをすることも多くあります。

そんな中見つけたこのニュース。人の人工血液だけでなく、犬や猫の人工血液も研究が進んでおり、すでに開発には成功していて、実用に向けて動いているとのこと。
これは獣医療業界にとっても革命的です!
近い将来、輸血の血液確保先に悩まず、必要な子に惜しみなく人工血液を入れてあげることができるようになるのでしょうか。

実用にはもう数年先の話になるとのことですが、とても楽しみなニュースでした。

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