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動物別症例集

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鳥の疥癬(かいせん)症・ヒゼンダニ症

ろう膜・口の周りにかさぶたのようなかさつきが認められます。

疥癬(かいせん)とは、ヒゼンダニとも呼ばれ、動物の皮膚の中に住むダニをいいます。
飼育鳥の中では、セキセイインコにこのダニによる皮膚病がしばしば認められる他、ブンチョウにも認められます。

脚や口の周り、ろう膜のかさつき(軽石用の皮膚病変)として認められ、徐々に広がっていきます。
皮膚の一部を採取し、顕微鏡で見ることでダニを検出しますが、まれに見つからない場合もあるため、特徴的な症状から、試験的に駆虫することもあります。

感染していても症状が認められないこともあり、何らかの原因で免疫力が低下して初めて発症するケースもあります。
また、鳥同士の接触で感染が広がるため、同居の鳥がいる場合には一緒に駆虫する必要があります。

治療は駆虫薬を皮膚に垂らして行います。1回で卵まで駆除しきれないため、2週間毎に4回程度の投薬を行っています。

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