HOME > 動物別症例集 > 小型鳥 > セキセイインコのマクロラブダス(AGY/メガバクテリア)症

動物別症例集

< 猫の慢性腎臓病  |  一覧へ戻る  |  デグーの尾抜け・尾切れ >

セキセイインコのマクロラブダス(AGY/メガバクテリア)症

矢印がマクロラブダス。周りの細菌より明らかに大きい。

主に小型の飼育鳥に多い胃の感染症です。
セキセイインコに特に多く、その他カナリア、キンカチョウ、マメルリハでも重症化しやすいと言われています。

以前は「メガバクテリア(巨大な細菌)」と呼ばれていましたが、真菌(カビの仲間)であることが確認され、AGY(Avian Gastric Yeast;鳥類の胃の酵母菌)もしくは学名のマクロラブダス(Macrorhabdus)の名前で呼ばれています。
健康な個体であれば発症せずに生涯をすごす子もいますが、何らかの理由で免疫力が低下すると発症します。発症する要因としては、換羽期、環境の変化によるストレスや、他の病気による免疫力の低下などです。

主な症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、黒色便、体重減少などで、最悪の場合死に至ります。

診断は糞便検査によって検出します。早期に発見できれば抗真菌剤を投与することで治療可能です。
飲み薬が飲める子であれば飲み薬で、飲み薬が難しい子や効きにくい子は、1週間ごとの注射で駆除していきます。

健康チェック(体重測定、糞便検査)で早期に発見・駆除しましょう。また、衛生的な環境、生活ストレスの軽減などで発症を防ぐことも大切です。

ギャラリー


カテゴリ:

< 猫の慢性腎臓病  |  一覧へ戻る  |  デグーの尾抜け・尾切れ >

このページのトップへ