動物別症例集

鳥の卵詰まり(卵塞症)

After

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卵が確認できます

鳥は卵を産む動物、そういう認識は皆さんあると思いますが、それが命に関わる事故につながることがあります。
一番代表的なものが、卵詰まり(卵塞症)です。

卵塞症とは、文字通り卵が通り道で詰まってしまう事を指します。卵詰まりの原因は多岐に渡り、寒冷や環境変化のストレス、高齢、多産による低カルシウム血症、産道弛緩不全、卵管口閉塞、骨格異常、腹壁ヘルニアなどがあげられます。
特に初産の子や、多産の子に起きやすいと言われています。

症状も無症状から重症まで多様ですが、腹部に卵が触れてから24時間以上産卵しない場合は、卵塞症と診断されます。
急激な元気食欲の低下・膨羽(羽を膨らませてじっとしていること)・呼吸速迫・床でうずくまるなどの症状が出たら早期の処置が必要なため、暖かくしてなるべく早くの受診をお勧めします。

レントゲンで卵が確認された場合は、いくつかの注射(カルシウム剤など)と、必要に応じて卵の圧迫排泄処置を行います。
上手く卵が排泄されれば元気に戻りますが、状態が悪い子は最悪処置中に亡くなってしまうことも考えられます。

予防法は、とにかく卵を産ませないこと。発情をなるべくさせないことです。
発情関連の病気は、卵詰まり以外にも多く(オスメス関わらず)みられるので、病気の予防を意識した飼い方が奨められます。

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