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動物別症例集

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デグーの子宮腫瘍

巨大な腫瘍が出てきました

デグーの腫瘍についてのまとまった報告は、ほとんどありません。

このデグーさんは、元気食欲の低下と陰部からの出血で来院され、お腹の中に直径4cmほどの巨大な腫瘍が見つかりました。

症状と腫瘍の位置から生殖器系の腫瘍が疑われたため、飼い主さんとの相談の上、摘出手術を実施しました。
結果は「子宮平滑筋腫」とよばれる子宮の良性腫瘍でした。ウサギでは比較的多くみられる腫瘍の一つです。
この腫瘍による胃腸の圧迫で元気食欲が低下し、また腫瘍からの出血が陰部から排出されていたものと思われます。

本人は術後の経過もよく、とても元気にしています。

デグーは病気の情報が少なく、特に腫瘍に関してはほとんど文献も見つかりません。
このような場合は、他の動物を参考にして考えられる病態を推測しながら治療をしなければいけません。
情報量が少なく、手術となるとリスクも伴うことから、治療をあきらめてしまう方もいるのですが、適切な治療によって回復が見込めることもあるため、獣医師と飼い主さんとの徹底的な話し合いが必要になります。

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