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動物別症例集

ハリネズミ 絞扼

ハリネズミ絞扼

ハリネズミさんに限らず、
小動物全般に言えることですが、
足にひも状のものが絡んで締め付けられてしまうことがあります。

今回の症例では
犬の毛を疑うひも状のものがハリネズミさんの後ろ足に絡んでしまっていましたので、
絡んだ毛をピンセットとハサミで細かく外していきました。

酷く絡んでしまった場合、足先に血流が行かなくなってしまい
最悪、壊死してしまうこともあるため、早めに外してあげることが大事です。

絡まっている毛を外した後も、
血流が無かったり、自分で噛んでしまう場合には
足ごと切断しなければいけなくなることもあるので注意が必要です。

良く見る例では、
お家の隠れ家の布の切れ端や糸が絡まることが多いので、
もし使っている場合は糸のほつれが無いか?穴だらけになってないか?
確認してみると良いと思います。


ヒョウモントカゲモドキ(レオパ) 脱皮不全

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の脱皮不全について


爬虫類さんの多くは
定期的に脱皮を行い、古い皮膚を脱いでいきます。


脱皮不全とは、
その脱皮が上手くできずに
古い皮膚が残ってしまう状態のことを言います。


飼育環境中の湿度が足りなかったり、栄養状態が悪かったり、火傷しちゃったり、
いろいろな原因で脱皮不全になることがあります。


脱皮不全で残った皮膚が、手足などを締め付けることで壊死を起こしてしまったり
眼に残った皮膚が原因で眼が開かなくなり、食欲が落ちたりすることもあります。


脱皮不全になってしまった子に対しては、
脱皮片を優しく取り除いてあげて、根本的な原因に対する治療や環境整備が必要になってきます。


リクガメの嘴過長

リクガメさんの嘴過長

リクガメさん達は、僕らで言う歯の代わりに「嘴」を持っており、
ご飯を食べるときに大事な役割を担っています。

ですが、
この嘴は爪や皮膚となど同じように常に新しい組織が作られており、
かみ合わせが悪かったり、病気だったりすると
伸びすぎる = 過長する ことがあります。


嘴過長になる原因として、
ご飯の中の蛋白質が多すぎたり、繊維質が足りなかったり、ビタミンAが足りなかったり、代謝性骨疾患だったり、
肝臓の病気、栄養失調、怪我、口内炎などなどが考えられます。


多少の嘴過長であれば、特に問題なく過ごしている子もいますが、
伸びすぎることで、ご飯が食べられなくなったり、顎に挟まって苦しそうになったり
命にかかわる可能性もあります。


治療としては、
まずは嘴を切って元の形に戻してあげて、
根本的な原因をハッキリとさせた上でそちらの治療も行います。


飼育面が良く分かっておらずこのような病気になってしまう子もいるため、
もし飼育に関して不安がある方でも相談に乗らせていただきます。
嘴過長を放置せず、伸びてくるようであるならば病院へ診せてあげてください。


デグーの骨折(大腿骨遠位横骨折)

デグーさんの骨折

デグーさんも骨折をすることがあります。
この子は1週間ほど前から右後肢を上げて歩いているということで
レントゲンを撮ったところ右後肢大腿骨遠位の横骨折が見つかりました。

デグーさんだとかなり小さいため治療の選択肢も限られますが、
痛み止めを使用したり、骨折の場所によっては外固定(外から固定するためテープを巻く方法)したり、
骨にピンを入れて固定したりします。


少なくとも、脚を上げている子だと
何かしらの理由で痛みがある可能性がありますので
出来るだけケージの2階3階などを外して、
安静にしてあげてください。

そして、お早めに病院で診てもらうことをオススメします。


モルモットの外部寄生虫(モルモットズツキダニ)

モルモットの外部寄生虫(モルモットズツキダニ)の症例

モルモットには、
モルモットズツキダニ、カビアハジラミ、疥癬などが
寄生する可能性があります。

見た目にはゴマ粒大でゴミの様に見えますが、
じっと見ていると動く様子が見られます。

症状としては、
脱毛、皮膚炎、掻痒などが認められます。
ダニの種類によって症状の強さは違いますが、
特に疥癬では酷い痒みによって痙攣のような症状を見せることもあります。

治療法としては、
駆虫薬を使用し、生活環境の消毒を行うことです。


エボシカメレオンの卵閉塞

この写真はエボシカメレオンの卵塞を呈したレントゲン画像であり、下腹部に見られるぼこぼこした白い塊状のものは全て卵です。

基本的にエボシカメレオンの産卵数は多く一回あたり20~80個ほど産卵しますが、それができないことによって腹部にたまった卵により消化管が圧迫され、食欲不振、腹部膨満が見られます。

原因としては、産卵行動の前に行う掘る行動を満足にさせるだけの土がない場合や、紫外線不足、低気温などの飼育環境の問題や、カルシウム不足などの食餌の栄養の偏りなどがあげられます。

内科的治療としては、カルシウム不足による機能的卵塞を考慮し、カルシウム剤の投与や、卵管収縮作用があるオキシトシンの投与などがあげられますが、一般状態が低下している場合は内科療法よりも、外科的に摘出するほうが良い結果につながる場合もあります。


セキセイインコの精巣腫瘍

写真のように精巣腫瘍を呈してしまいますと腫瘍から女性ホルモンが多く分泌され、雄であるにもかかわらず、ロウ膜が角化亢進し茶色くなり、その他、太りやすくなったり、飛ぼうとしてもすぐに落ちたりすることもあります。

状態が進行すると、大きくなった腫瘍が消化管を圧迫し、食欲低下、吐き、便が出ないなどの、消化器疾患が見られたり、腹水が溜まり腹部膨満がみられ、肺を圧迫し呼吸困難になる場合などがあります。


治療としては、発情抑制剤を使用し、女性ホルモンの分泌を抑制します。
早期であれば精巣腫瘍を摘出することで完治が望めますが、リスクが高く、現在のところ実施されることはほとんどありません。


ハムスターの子宮蓄膿症

犬や猫と同じく、性ホルモンの乱れや細菌の感染によって、子宮に膿が溜まり、放置してしまうと死に至る恐ろしい病気です。

症状としては主に陰部から膿や血が見られ、重症例では子宮に膿が溜まることにより、腹部が膨らみ、食欲低下、元気消失が見られます。

治療法としては、卵巣子宮摘出術が主であり、外科的に摘出後は抗生剤により感染をコントロールと支持療法により管理します。
内科のみでの治療は、たとえ軽症例であっても効果は期待できないため、悪化し全身状態が落ちる前に外科的治療に踏み込むことが望ましいとされています。


ヒョウモントカゲモドキの栓子詰まり

栓子とはクロアカルサック内に定期的に溜まる黄色くて硬い塊のことで、クロアカルサックの中にあるヘミペニスの垢に汚れや膿などが溜まって栓子が形成されるのではないかと考えられます。

栓子は通常、自力で排泄されますが、排泄の機会を失うと時間とともに水分を失い、クロアカルサックに張り付いて、糞尿の排泄が困難になり、放置してしまうと、より汚れや細菌が付着され、栓子の付着部位から二次的に感染や出血、壊死し悪化してしまいます。

対処法としては、患部の付着している栓子を優しく剥離し、膿や壊死したところを除去し消毒を行い、抗生剤を投与することで細菌の進行を防ぎ、飼育環境を衛生的に保つことで傷の修復を試みます。


モルモットの食滞

症状としては急に食欲がなくなりあまり動かなくなる、ウンチが出ない、冷たくなってるといった症状を示し、季節の変わり目、特に春と秋の気温が変動する時期の換毛期に多くみられます。

原因としては、千差万別であり、毛球だけでなく急激な気温の変化や台風など異常気象、食滞とはまた別の病気や体の異常によるストレスによっても、食滞を引き起こす原因となります。

重篤度においては症状によっては、治療するとすぐに回復する軽いものから数日の放置で亡くなることもある位重篤なものまで幅が広いため、早めの診察や治療をお勧めします。

消化管の状態により、輸液や消化管の機能を改善する薬や食欲増進剤の投与など行いますが、消化管が完全に詰まっている場合は、とても痛いので鎮痛剤の投与を行う場合があります。


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