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ブログ 雑記 2ページ目

春は予防の季節です。

東京は早くも桜の開花の便りが届き、いよいよ春が近づいてきましたね。
わんちゃんたちにとっては春は予防の季節。区や病院から、予防関連のダイレクトメールが届いたという方もいるかと思います。
色々あって混乱してしまう方もいると思いますが、きちんと一つ一つ、予防を心掛けましょう。

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まずはノミ・マダニ予防ですね。暖かくなると活動を始める虫たちです。

ノミは刺されることでアレルギー反応を起こし、強いかゆみを引き起こします。人にも被害が及ぶ上に、動物の血を吸った後、地面(ベッドやカーペットなど)で卵を産んでどんどん増えてしまうので、家に持ち込んでしまうと非常に厄介です。

マダニは色々な病原体を媒介することで非常に重要です。バベシアという寄生虫は犬の重度の貧血を引き起こしますし、ダニ媒介脳炎や、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など、人が感染すると命に関わる病気も媒介します。

それぞれ、虫たちが活動する間、一ヶ月に一回、予防薬を投与します。
背中に薬を付けるスポットタイプが主流ですが、今は飲み薬やおやつタイプ、フィラリアも一緒に予防できる薬も出ています。

何を使えばいいのかわからないという方は、一度病院に相談に来て頂けるといいかと思います。


6月までには狂犬病のワクチンと、フィラリアの予防も始まります。
予防できる病気はしっかり予防して、新年度を安心して迎えたいですね。

キャットフレンドリークリニック

姉妹病院の動物病院うみとそらがキャットフレンドリーと言う猫ちゃんにやさしい病院に認定されました♪
これからもわんちゃん、ねこちゃん、エキゾチックアニマルさん、たくさんの動物さん達により良い癒しの空間を感じていただけるようにスタッフ力を合わせて頑張りたいと思っております。
これからもココニイル動物病院をよろしくお願いいたします!!


謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

 

ココニイル動物病院が開院して二年目のお正月です。昨年も多くの方にご来院頂きました。治療で元気になった子、残念ながら亡くなってしまった子、長期の通院を頑張っている子など、この一年でさらに多くの動物さん、飼い主さんたちと触れ合い、多くの刺激を受けた年でもありました。

 

本年も心新たに、よりそう医療を心がけながら精進していきますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。


年末年始と動物さん達も一緒に旅行・帰省などされている方も多いと思いますが、事故など起こさぬよう気を付けて、楽しいお正月をお過ごし下さい。


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秋ふかき隣は何をする人ぞ

朝晩少しずつ冷え込むようになりました。すっかり秋の様相ですね。
そろそろ紅葉の季節ですし、わんちゃんを連れて紅葉狩り、なんていうのもいいですね。

さて、過ごしやすいこの季節、何となく先延ばしにしているあれ、やっておきませんか?

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避妊去勢手術歯石とりなど、麻酔をかけての処置は、もちろん一年中可能ですが、この時期に考えられる方が比較的多いです。

特に犬・猫・ウサギの女の子の避妊手術は病気の予防という観点から、なるべく早期の実施をお勧めしています。
高齢になって歯石がついた子も、歯石の下で少しずつ歯周病が進行していきますので、歯石とりの処置をお勧めします。

麻酔をかけてのことになりますので、踏ん切りがつかず、何となく先延ばしにしてしまっている、という方もいると思います。ですが、健康な子であれば、麻酔のリスクはかなり少ないということも今はわかってます。

不安点・疑問点がある方は、お話だけでもいいので、是非病院に来て頂いて相談してくださいね。




5つの自由 Five Freedomes

少し前の話になりますが、動物取扱責任者研修に行って参りました。ペットホテルや動物の販売などを業務とする施設の管理者が、必ず受けなければならない研修です。
その研修の講義の中で、【5つの自由(解放)】という話が出てきました。

【5つの自由(解放)】とは、1960年代に家畜福祉向上の基本として定められた基本方針であり、50年も前のものですが、今でも世界獣医協会の基本方針に取り入れられている考え方です。
動物愛護のみでなく、病気の予防や、問題行動の解明・治療にも大きく関わっている内容となっています。

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具体的に、【5つの自由(解放)】とは…

1. 飢えと渇きからの解放。     (正しい食事管理と、新鮮な水の保障)
2. 不快からの解放。         (清潔で心地よい住環境の保障)
3. 痛み、怪我、病気からの解放。 (疾病予防、早期発見、治療の機会の保障)
4. 恐怖と絶望からの解放。     (恐怖や精神的苦痛を与えられない保証)
5. 正常な行動を示す自由。     (その動物種がもつ生来的行動をとることの保障)

当たり前だと思われる方も多いかもしれませんが、実際にこれらが満たされてないがために生じている問題も、決して少なくありません。
特に5の「正常な行動を示す自由」というのは、意外と盲点になりがちのように思います。

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「環境エンリッチメント」という言葉がありますが、動物は特定の環境に合わせて進化したり、またある目的に特化するように品種改良されてきています。なので、その目的を満たしてあげること、適度な刺激を日常の中で与えることで、ストレス解消になったり、より生き生きと生活することができます。
北海道の旭山動物園がいち早く行動展示を取り入れて有名になりました。この行動展示も、その動物がもつ正常な行動を生かすという「環境エンリッチメント」の原則に基づいているのです。

逆にこの正常な行動が出来ない状態が続くと、肉体的にも精神的にもストレスがたまり、病気や問題行動の原因となったりします。実際、動物の問題行動の原因の多くが、この部分にあるとも言われています。

犬とボール遊びをしたり、宝探しゲームをさせるのも一つのエンリッチメントです。猫であれば、キャットタワーやキャットウォークを設置して上下運動ができるようにする。穴を掘る動物はトンネルやシェルターを設置する。樹上生活の小動物はなるべくケージに高さを持たせる。などなど。

動物本来の姿を垣間見ることは、人間側から見ても面白いし、わくわくしますよね。
すべてを野生下の環境に合わせるのは難しいと思います。しかし、こうした気遣いの一つ一つが結果的に病気の予防につながるだけでなく、人と動物の絆を作っていくものだと思うのです。

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そのおなか、本当に肥満ですか?

メタボリックシンドロームという言葉が広く使われるようになり、ぽっちゃりお腹は肥満の代名詞のように扱われています。

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でも・・・そのお腹は本当に脂肪ですか?



飼い主さんは太っているせい、と思いがちなのですが、実は病気のせいだったということも少なくありません。

お腹が膨れる病態としては、「腫瘍」や「腹水」が一般的です。どちらもよほど進行してこないと他の症状を示さないことが多く、見過ごされやすいです。特に触れあいの少ない小動物は、飼い主さんが気づかない傾向が強くあります。

原因は多岐に渡るため、詳細な検査が必要になり、治療には手術が必要なことも珍しくありません。
進行すればするほど手術も難しくなるので、早期発見が重要になってきます。

そもそも太らせないこと、年を重ねて変に太ってきたように感じたら病気の可能性も高いので、早めに健康診断に来て頂けるといいかと思います。
お家で体重を定期的に測っておくのも、いいと思いますよ。



夏に至る。

本日は夏至ですね。ムシムシジメジメ、体感的にも夏の到来をひしひしと感じています。

最近は犬の熱中症も毎年話題に上っており、日中のお散歩を控えたり、熱中症予防グッズもたくさん出ています。留守中の部屋の温度を監視・管理できるようなものもあるようなので、上手く利用してあげて下さいね。

暑さに弱いのはもちろん犬だけではありません。

例えば齧歯類のチンチラ。彼らは南米アンデス山脈の富士山より標高の高い地域に住む生き物なので、寒さに強く、暑さに弱いです。気温が32.2℃を超えると死亡すると言われています。湿度を50%以下にすると、25℃程度までは対応できるとされていますが、理想温度は10~20℃程度です。


例えばウーパールーパー。完全水中生活の彼らはメキシコの限られた地域にのみ生息しています。そこの水温はとても低いので、飼育下での推奨水温は15-18℃程度です。よく水温25℃ぐらいになっている、というお話を聞くのですが、病気の原因にもなりますので気を付けましょう。量販店などに売っていることもあり、あまり飼育に手間がかからないようなイメージもありますが、日本の夏を快適に過ごすには、工夫が必要なのです。


暑い地方の動物だからといって、安心はできません。
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの乾燥地帯に生息し、30℃前後の環境で暮らしています。しかし、湿度には弱いと言われていますので、日本の夏は要注意です。
よく暑い国の人が、日本は湿度が高いから暑さがつらい、というのを耳にしますよね。

特にエキゾチックアニマルはケージや水槽で飼うことがほとんどのため、飼い主さんがしっかり温度管理をしてあげる必要があります。

動物毎の生態を意識して、快適な環境を作ってあげて下さいね。

ペットの救護ガイドライン

まずは、今回の九州地方の地震で被害に合われた方々に、お見舞い申し上げます。
余震が続き、まだまだ安心できないということで、まずは地震が早く落ち着いてくれることを願うばかりです。

さて、昨年の豪雨の時に載せた内容ですが、その時はFacebook上のみだったので、もう一度HP上に掲載しようと思います。

皆さん気になるであろう、災害時のペット同伴避難についてです。

実は環境省では、基本的にペット同伴の避難を推奨しています。これは、【動物愛護】の点からだけではなく、逃げ出してしまった動物による野生化や無秩序な繁殖 を防ぐといった点や、動物の死骸の放置による環境衛生への懸念といった【住民の安全】【公衆衛生】の点からも、同伴避難が望ましいと考えられるからです。

環境省のホームページに災害時のペット救護に関するガイドラインが掲載されています。
https://www.env.go.jp/…/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html

ただし、避難先では動物が苦手な人やアレルギーを持った人など、必ずしも笑顔で迎えられるとは限りません。
少しでも避難先でのトラブルを回避するために、しつけやワクチンの接種、各種寄生虫の駆虫・予防など、日頃の備えはしっかりとしておくのが、飼い主の責任ではないでしょうか。

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輸血と人工血液

先日、こんなニュースを目にしました。

「減り続ける献血可能人口、『足りない血液』を補う人工血液の研究進む」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000008-wordleaf-sctch

動物でも輸血をすることが少なからずあります。
大けがの出血多量で、というよりは、腫瘍の破裂による大量出血だったり、血液中の細胞が壊れてしまう病気だったり、血液が作られなくなってしまう病気などが多いですね。

動物には血液バンクが存在しないので、その都度ドナーを募ったり、スタッフの家の子に緊急出動してもらったりします。緊急時に血液を分けて頂くドナー登録もお願いしています
ですが、やはりいつでも十分量の血液が確保できるわけではなく、供血動物側にも多少負担がかかるためにもどかしい思いをすることも多くあります。

そんな中見つけたこのニュース。人の人工血液だけでなく、犬や猫の人工血液も研究が進んでおり、すでに開発には成功していて、実用に向けて動いているとのこと。
これは獣医療業界にとっても革命的です!
近い将来、輸血の血液確保先に悩まず、必要な子に惜しみなく人工血液を入れてあげることができるようになるのでしょうか。

実用にはもう数年先の話になるとのことですが、とても楽しみなニュースでした。



いよいよ桜の季節ですね!
先日中野通りから四季の森公園まで散歩してきました。中野通りは残念ながらまだ満開とは行きませんでしたが、週末の桜まつりに向けて着々と準備が進められていました。みなさん盛り上がってますね!

さて、桜といえば、「コザクラインコ」と「桜文鳥」が、その名を冠しています。
日本の桜にはどっちかというと文鳥かな?という偏見から、今回は桜文鳥のお話です。(元々は東南アジアの鳥ですが)

桜文鳥は、体の羽毛にぽつぽつ白い斑点がついているのが特徴です。この模様を桜の花びらに見立てて「桜文鳥」。何とも粋な、日本人らしい名前ですね。

そもそも文鳥の野生色は黒・白・グレーの3色で、桜模様は入っていません。本来は輸入された野生の文鳥を「並文鳥」と呼びます。
しかし最近では、繁殖の子でも桜模様のない子たちを「並文鳥」と呼ぶこともあるようです。(ノーマル文鳥とも言います)

さて、「並文鳥」が日本に輸入されて繁殖させていく間に、突然変異の真っ白な「白文鳥」が生まれました。愛知県弥冨村の繁殖場で生まれたカラーだそうです。今は台湾系の「白文鳥」もいて、繁殖の時に子供のカラーリングが弥冨系とは変わってくるとのことでした。
因みに白文鳥は英語で「Japanese Rice Bird」とも呼ぶそうです。

この「白文鳥」と野生色の「並文鳥」を掛け合わせてできたのが、「桜文鳥」になります。おそらく文鳥で一番一般的なカラーではないでしょうか?
白模様の面積により「パイド」と分類される場合もあり、模様のバリエーションが豊かで個性的なカラーともいえますね。

それから、色素が全体的に薄めの2品種があります。体色が全体に薄グレーの「シルバー文鳥」と、セピア色の「シナモン文鳥」。
この2品種はメラニン色素が少ない種類なので、紫外線にやや弱いと言われています。

他にもアゲイト、クリーム、イノ、アルビノ、ブルーなどのカラーも生まれているようです。

興味がある人は、カラーとその由来も調べてみると面白いかもしれません。

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