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動物別症例集

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犬・猫の異物の誤飲

お腹の中に白く写った針が確認できます。

おもちゃ、ぬいぐるみ、靴下、トウモロコシの芯、果物の種、ビニール袋、お菓子の包み紙、縫い針、画びょう、リボンなどなど。

異物を誤って飲み込んでしまったと来院される動物は非常に多いです。
現行犯で来られる方もいれば、知らないうちに飲み込んでいたものが腸に詰まっており、検査して初めて腸閉塞が見つかったということも珍しくありません。

①薬で吐かせる。
②内視鏡(胃カメラ)でとる。【全身麻酔】
③開腹手術。【全身麻酔】

対応方法は以上3種類がありますが、①の薬で吐かせるのは、飲み込んで比較的時間が経たない間、吐かせてもリスクの少ないものに限られます。
腸閉塞を起こしていれば、緊急手術になります。

間違って飲み込んでしまった場合、とにかく対応の速さがカギになりますので、拾い食いをする癖のある子は普段からよく気を付けてあげて下さい。


もちろん、飲み込まないのが一番です。

犬は口に一度加えたものを、取られそうになると慌てて飲み込んでしまう傾向があるので、飼い主さんの指示で必ず離すようにしつけをしておくことも、予防手段の一つです。
猫は紐状のリボンや輪ゴムで遊ぶのが大好きですが、それを飲み込んでしまって腸閉塞を起こすことも多いです。なるべくそのようなものを無造作に置いておかないことが大事ですね。


*写真の説明*
トウモロコシの芯・・・運よく胃カメラでとれました。腸閉塞を起こす代表的なものです。
ビニール袋・・・細かく引きちぎられたものが、腸閉塞をおこしていました。
縫い針・・・胃を貫通して脇腹に刺さっていました。
髪の毛の塊・・・普段から食べるクセがあったそうですが・・・これにはびっくり。
リボン・・・猫の代表的な異物の一つです。腸の壊死を起こしやすく、非常に危険な異物です。

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